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セルフガイディングとは
前向きな思考行動の原動力である心理的資本。心理的資本は業績にかかわる人の資本であり、開発が可能です。心理的資本を開発する介入法をガイディングといいます。
ガイディングは起こっている事象の捉え方や思考の整理に役立ちます。
セルフガイディングとは自分自身をガイディングすることです。セルフガイディングを身に着けることで、思考が柔軟になり囚われから脱することができたり、モヤモヤの原因が何かを客観的に理解することができたり、行動を起こすステップを描けるようになります。
セルフガイディングの事例をご紹介していきます。
評価されるのが怖い人
以下のチェックにひとつでも当てはまるものがあれば、「評価されるのが怖い人」かもしれません。
- 否定的な評価を聞くとそのことが気になって仕方がない
- いつもこれでいいのかと、戸惑いがある
- 自分ではやっているのに、「あれはどうなっていますか」と聞かれることが多い
- 「相談がある」といわれる度に心臓がドキっとする
評価されるのが怖い人は、
- 完璧主義であるために失敗を恐れる
- 他人の意見に過度に依存している
- 自分に自信が持てない
- 過去の経験から評価に対する不安が強い
以上のような傾向があると考えられます。
実は私も評価されるのが怖い人なんです。私の場合は、完璧主義者という感じではないものの、「相手に満足してもらいたい」「相手の期待に沿いたい」という気持ちが強すぎて、ネガティブな評価を受けると、自分でも想像以上にがっくりきます。
ネガティブな評価を受けても、冷静に受け止め、自分が改善できることに集中すればいいのですが、性分というものはなかなか変わらないものです。
心理的資本で影響している要素は
心理的資本の構成要素はHope(意思と経路の力)・Efficacy(自信と信頼の力)・Resilience(乗り越える力)・Optimism(現実的な楽観力)といわれ、頭文字をとってHEROとも呼ばれています
評価されるのが怖い人は、ResilienceやEfficacyが影響しているのかもしれません。また切り替える力とも言えるOptimismも関係しているかもしれません。
私の心理的資本診断の結果を見ても、ResilienceとOptimismが他の構成要素に比べると低くなっています。
心理的資本を高めるセルフガイディングで乗り越えよう
未だに評価されるのが苦手な私ですが、セルフガイディングのおかげで少し苦手意識から変わってきたように思います。いい意味で開き直ってきたようです。
どうやってセルフガイディングをしているのか、というと、なにがしかのフィードバックを受ける際に、まずはOptimism(現実的な楽観力)を身に着けるセルフガイディングをおないます。Optimismのセルフガイディングの基本は「自分にコントロールできないこととコントロールできることに分けて物事を捉える」「自分がコントロールできることに集中する」というものです。
これを「過去への寛大」といい、次に「現在への感謝」し、「未来への機会探索」に持っていくのがOptimismの考え方です。
そう、ビクビクしないで、「自分が悪いわけじゃない」と捉えなおし、ネガティブな評価の問題だけに集中するというリフレイミングするようにすると、不安やモヤモヤが改善して、評価されることに対しての不安が減ってきたように感じています。
またResilienceを高めるセルフガイディングも効果的です。これはResilienceの開発の方法のひとつである「プロセス焦点型戦略」という考え方ですが、「リスク」を「ネガティブ評価」に置き換えていかに克服するかを考えることで思考が整理できます。
セルフガイディングでも相談しながら進めるとより自信が高まる
セルフガイディングと言ってきましたが、自分ひとりで悶々としているだけでは解決の糸口が見つけられないものです。
そんな時は、誰かに相談して壁打ちをしてもらうことが効果的です。
少し宣伝ですが、Be&Doでは、「仕事やキャリアの相談に応じる対話型AI:HEROMe」を開発しました。
セルフガイディングのお供にご活用ください。