そこ、タイパ優先なのは残念!と個人的に思った話。

記事

息子の通うスイミングスクールの進級テスト。
これまで合否発表は
クラス担当のコーチから
子どもたちに発表する形式でした。
合格した子どもは紙を受け取り、
嬉しいそうにお迎えの保護者に報告していました。

それが、ある進級テストの日。
お迎え時に、息子に「どうだった?」と聞くと、
息子は「コーチが、保護者さんにスマホで見てもらってと言ってた~」とのこと。

コーチからの合否発表はなくなり、
その代わりとして専用アプリに保護者がアクセスして
合否を確認するというフローに変わっていたんです。

このメリットを考えると、タイパでしょうか?
確かに今までのテスト日における”泳ぐ時間”は
10分前に切り上げられ、
プールサイドで合否発表がなされていました。
この時間が割愛され、時間ギリギリまで泳ぐことができる。
同じ月謝なら、泳ぐ時間が長い方が良いとも考えられます。

あとは、”気まずさ”が減ったのかも知れません。
当然ですが合格者もいれば、不合格者もいます。
その場で合否が発表されるよりも、
しれっと来週からみんなの泳ぐクラスが変わっているほうが、
心の痛みは無いのかも知れません。

でもでも、私の意見ですが、
全体で発表することのメリットも大いにあると思うのです。
子どもにとって、直接テスト時の泳ぎを見ていない保護者から
ややタイムラグがあってから合否を事後発表されるより、
その場でコーチから合否をフィードバックをされるほうが、
嬉しくないですか?

仮に合格でなくても、フィードバックをもらう機会となります。
別のお友達が合格していて悔しくても、
それが次に合格するための原動力になります。

それに、コーチのやりがいはどうなのでしょうか?
コーチも、その場で合格を喜ぶ(あるいは悔しがる)子ども達を目にするほうが、
指導へのモチベーションになるのではないでしょうか?

泳ぐだけがスイミングなのか。泳力を単に上げたいんじゃなくて、
そういった感情を含めた人間的な成長を
スイミングを通じて得てほしいと、私は思います。

ところで、ビジネスの職場でも同じようなことって、起こっているような?
タイパもいいけれど、より良い仕組みは感情面も含めた議論であってほしい。
と思ったエピソードでした。皆さんはどう感じましたか?
(もしや私が、タイパについていけてないだけなのか・・・)

本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
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赤澤智貴

赤澤智貴

心理的資本コンサルタント。株式会社Be&Doのプランナー。人材サービス会社での企画営業を経て、2019年8月より現職。社員が楽しく前向きに挑戦し、成果が出る組織作りの実現を目指している。素材メーカーのマネジメント人材育成、組織開発、小売業の人材育成強化などを担当。日本心理的資本協会認定PsyCap Master®。健康経営アドバイザー。アンガーマネジメントファシリテーター。趣味は野球。二児の父。

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