夢へのステップは引き算ではなく足し算で

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夢と目標

目標は掲げないと実現しないといいます。
また目標があることで、行動につながります。
ただ、目の前に達成すべき目標だけでは、それを達成してしまうとモチベーションが下がってしまいます。オリンピック選手がメダルを取ると燃え尽き症候群に陥ってしまうように。

目標の上位概念に夢を描くと、目の前の目標は夢の実現のためのステップとしてとらえることができます。
心理的資本では、この目標に関する概念をHopeといい、Will Power(ありたい姿)とWay Power(道のり・経路)の両方を持つことでHopeの能力が高まるとされています。

例えば、もっと海外の人とコミュニケーションが取りたい、という夢(Will)があると、英語のTOEIC700点を目指すという目標(Way)を立てて、行動に移すことができるのです。

大谷翔平選手は、子供の頃からマンダラ型のマインドマップに、将来ビジョンとそれに至るまでのステップとなる目標を描いており、ほぼそのステップを踏んで着実に夢を現実にしてきています。まさしくWill power と Way powerの充実ですね。

WillとWayの両方が重要であることは間違いないのですが、時々、自分の理想とするありたい姿に対して、現実がそこまでうまく行っていないことに、強いストレスを感じている人がいます。

理想と現実とのギャップの捉え方をポジティブに変える心理的資本(HERO)

理想の状態に対して現実との差があるのは当然です。
それを乗り越えていくためのWayである目標が重要なのですが、「うまくいっていない」「理想にはほど遠い」と落ち込んだり、ストレスになってしまうと、一歩前に進むことが怖くなってしまいます。自信がなくなってしまうのです。

そういう時は、心理的資本を高めるガイディングという手法を用いることで、こんな状況をセルフコントロールできます。

心理的資本の構成要素であるHope・Efficacy・Resilience・Optimism(頭文字を取ってHERO)は「やり遂げる自信」の開発に効果的です。

「うまくいっていない」「理想にはほど遠い」と落ち込んだ時には、Efficacyを高める手法で、達成可能なスモールステップの目標を立てて実行し、ポジティブな振り返りを行います。
うまくいかないことにすこぶる落ち込んだら、Optimismの思考方法で、状況を客観的にとらえ、Resilienceの概念で現状打破の可能性をさぐります。
そしてHopeのWay Powerは「複数柔軟に道筋を描く力」です。他の方法がないかを考える思考法が取れるのです。

実は私自身、心理的資本を学ぶ前は自責型の人間で、できていないことに自分を責めていました。心理的資本のHEROは自分をとても楽にしてくれているし、チャレンジに前向きになれるようになりました。

夢は大きいほど、現実との差が大きく、うまくいかないことも多いのは当然です。
夢へのステップは引き算ではなく、うまくいったことに着目して足し算で捉えていくことで、一歩ずつでも夢に向かって行動ができるのです。

「Be positive!」を合言葉に夢の実現に向けて進めていきましょう!

石見一女

石見一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。『なぜあの人は「イキイキ」としているのか』第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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