苦手なことや嫌いなことは避けたほうが成長できるのか?! 

記事

私は心理的資本を高める介入法(ガイディング)を用いて、
メンタリングを行っています。
ある相談者から、「自分の今の仕事は、自分のやりたいこと、
得意なことと違って、苦痛を感じることがあります。
嫌な仕事や苦手な仕事はいっそ避けたほうがいいのでしょうか?」
という質問をいただきました。
確かにその嫌なこと、苦手なことが精神的に
極めて厳しい状況になっているのであれば、
上司に相談して調整すべきですが、
一方で、自分のやりたいことだけの仕事はほぼないですよね。

自分自身をふりかえると、私は交渉ごとは大の苦手で、
できればつつがなく平和に過ごしたいタイプですが、
小さな会社の経営者となるとそうもいきません。
社内のマネジメント、お客様との調整、
資金繰りなど交渉の連続で、その都度、
強いストレスを感じてきました。

ただ、自分が成し遂げたいことを実現するためには、
苦手なことから逃げることはできないし、
結局、その積み重ねが自分の経験値を高めて、
視座を高めることにつながっていると感じています。

苦手なことから逃げるのではなく、
あえて挑戦することで学べることや気づきを
得ることもできるはず。
食わず嫌いということもあるでしょう。

その相談者の人に心理的資本のレジリエンスのお話をしました。
心理的資本のレジリエンスは「超回復」ともいい、
経験を踏み台にして大きく成長することをいいます。
そのために目の前の課題に対して、
自分の資産を活かしていかに乗り越えるかを
整理をしていくことで、成長の源泉にしていくのです。

そんな相談へのアドバイスをしながら、
自分自身ももっと挑戦しなくちゃ、と思いました。

本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
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石見一女

石見一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。『なぜあの人は「イキイキ」としているのか』第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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