【Be&Do通信コラム】心理的安全性のせいにするのは、もう止めませんか?

記事

あるディスカッションに参加させてもらった際、
「日本人はもっと心理的安全性を高めないと、前に出れないよ」
という意見がありました。
曰く、日本人は横並びの意識が強い。
だからもっと発言しやすい風土や環境を
作って行かないといけない。とのこと。

私は、心理的安全性は大事だけれども、
そこに拘りすぎても、行動は促せないと考えています。

例えば、会議でメンバーが発言しやすいように、
お洒落な会議室に変えてみたり、
自己開示の場を作ったり、
「どんどん発言してくださいね」と
ファシリテーターが促したりして、
発言できる”舞台”を整えたとします。

ですが、舞台さえ整えばメンバーが前向きになり、
闊達に発言するのか?というと、
一定の効果しか得られないことが想像されます。

これは、メンバーの心理的資本を高めるという
観点が抜け落ちているからです。
心理的資本が高い状態とはつまり、
目的を持ち、自信を得て、活用できる武器をフルに使い、
前向きな思考力を発揮できている状態です。

舞台(心理的安全性)を整えても、
演者の心理的資本が無いと
パフォーマンスは発揮されません。
むしろその舞台がプレッシャーになることさえあります。
大きな野球場でプレーすることで逆に
球場の雰囲気に飲まれてしまう、というようなことです。

もっと言えば、本質的には
”心理的安全性が高い状態”というのは、
メンバーの心理的資本が不足していては成立しないと
言えるのではないでしょうか。

いつまで心理的安全性のせいにするのか?
日本の皆さん、心理的資本を高めましょう!

本コラムは心理的資本研究所が発行している「Be&Do通信」(当社メルマガ)に掲載されたバックナンバーです。人と組織のイキイキに効く処方箋!として週1回、平日の朝にコラムや情報をお届けしています。
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赤澤智貴

赤澤智貴

株式会社Be&Doの事業開発ディレクター。大阪府柏原市出身。学生時代、野球部のキャプテンを務める中でチームマネジメントの難しさを実感。自身がイップス(精神的な要因で思い通りにボールを投げられなくなる症状)に苦しんだ経験から、「人を怒りでコントロールするのではなく、前向きな気持ちやモチベーションを引き出すリーダーシップ」が重要だと気づく。新卒で採用支援会社にて企画営業を経験した後、2019年に株式会社Be&Doに参画。事業開発全般に携わり、PsyCap Master認定講座の運営責任者も務め、個人・組織の心理的資本の向上を追及している。また、個人の活動としてアンガーマネジメントの普及活動にも取り組み、企業研修の実施や、関西支部の副支部長としてコミュニティ運営にも携わる。

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