~前置き~
HEROのフレームワークは”あらゆる”目標達成に対する
しなやかなで前向きなマインドを持って行動することに役立ちます。
本連載コラムでは、私の”漫才”への挑戦を、
HEROの解説を入れながら自己開示全開でお届けします。
■episode 1 「好きで始めたこと」が「やらねばならないこと」に変わってませんか?
■episode 2 無意識に目標のハードルを上げてませんか?
■episode 3 メンタルが揺らいだときは、解像度を高めるスキルを使う
■episode 4 初舞台。逆境は戦略的に乗り越える
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私の通う「お笑い塾」では、授業前に課題が出されます。
先月はこんな課題でした。
「人気だけど、自分が怖くて避けていた“初体験”をする」
人は無意識のうちに、同じ体験を繰り返しているもの。視野を広げることが課題の目的です。
私が思い浮んだのは「Bar(バー)」です。20代から憧れてたのに勇気が出ず、一度も行けぬまま33歳に。「この機会を逃したら一生行けないかも」──そう思ったんです。
覚悟を決めた私は、8月のある夜、一人でバーへ向かいました。
バーの入り口に立ったは良いものの、緊張で3分ほどモジモジしていたのですが、「もうどうにでもなれ!」と息を止めて重厚な扉を開けました。中は想像していた、”The・バー”という雰囲気。「お好きな席へどうぞ」とマスター。
座ってメニューを開くと、カタカナだらけでよくわからない。私、お酒に疎いんです。直感で、「これで」と頼むと、マスターが「…ん?」と一瞬の間。「飲み方は?ロックとか、ソーダとか」と聞かれ、「あ、ソーダで」と答えました。
私、初心者って思われるのだけは嫌だったんです。まさかバレた…?
内心ソワソワする中、お酒を出しにマスターが目の前に。私は「ありがとうございます!」と手を伸ばしました。しかしまたしても「え?」と一瞬の間ができたあと、マスターは私の手をスルーして、コースターにグラスを置きました。
居酒屋やったら手で受け取るのに…バーはこれがルールなのか。
今度こそ初心者とバレたかも^^;
早々にバーの洗礼を受けましたが、このままでは終われません。
私の目標は、マスターと会話すること。ただ、話しかけるタイミングがわからない。
そこで私はスマホを取り出し、チャットGPTに相談しました。
私:「バーのマスターと会話するきっかけがわかりません」
GPT:「しっぽり飲みたい人だと思われてるのかもしれませんね」
私:「どうやって話しかけたらいい?」
GPT:「”バーは初めてなので、おすすめを教えてください”と聞けばいいです」
やっぱりそうか。意を決した私は、ここぞのタイミングでマスターに言いました。
「あの~、シェイクしてくれるお酒ってどれですか?」
これをきっかけに、その後はマスターと色々な会話ができました。ミッションクリア!
会計を済ませ、扉を閉めた瞬間、「おれ、大人になったな~」と、今度は息を深く吸うことができました。
・・・
(後日談)
少し自信がついた私は、このエピソードの後日、東京出張のとき別のバーにも挑戦。とても楽しく、良い時間を過ごせました。「怖くて避けていたことにチャレンジすると、視野が広がって楽しい」──このことを実感しました。
皆さんは、私生活や仕事で「ちょっと怖いけど興味のあること」はありますか?思い浮かぶものがあるなら、ぜひ一歩踏み出してみることをおすすめします!