周囲の誰かがイキイキと前に進むために、私にできることは何だろう?自分の関わり方次第で、少しでも良い影響を与えられるかもしれない。そう感じる瞬間が仕事や私生活の中にある方にこそ、ガイディングを知ってほしいと思います。
今回、ガイディングの実践者である4名のPsyCap Master®(心理的資本開発指導士)とガイド講師によるパネルディスカッションを開催しました。実践者の生の声を特別にお届けします。
▼資料は以下のリンクより、自由に閲覧、ダウンロード可能です。
セルフガイディング大事!
橋本 皆さんよろしくお願いします!早速ですが、一つ目の質問です。ご自身のお仕事や日常の中で、ガイディングが役立った、いわば、”セルフガイディング”ができたというエピソードやご経験はありますか?自己紹介も合わせてお願いします。
原 愛知から参加しています。”おもしろファリシリティーチャー”こと原と申します。自分でいつもこう名乗っているのですが、これもセルフガイディングの一種なのかなと思っています(笑)。自分でハードルを上げてみています。
私はいつも、ガイディングの”普段使い”ができたらいいなと思っています。例えば仕事において、会社が「これをやりましょう」と言ったとき、職場がギクシャクしてしまうことがありますよね。以前の私は、その波にドバっと飲まれてしまったり、余計に雰囲気を悪くしちゃっている事もあるような人でした。でも、最近は同じ場面に直面したら、「いや~自分の出番が来たな」と思うようになりました。もやっとしても、自分のWillをしっかり持ってすぐに立ち直り、「なんでそれが起きた?」と冷静にメンバーを見ながら考えることができています。
橋本 もやもや落ち込んでも立て直しが早くなるのは、セルフガイディングしていく上ですごく重要ですよね。
塩谷 みなさんこんにちは。私は大学で経営学を教えており、また、他の大学の先生方の相談役も務めています。そして、それらと別の活動として、企業のリーダー層の方々に対してガイディングを行っています。
ガイディングを行う中で、物事の良い面を見ることが習慣化されてきたと感じます。大学には多様な学生がいますが、無意識にそれぞれの良い面をみてポジティブフィードバックができるようになってきました。
自分自身に対しても、自分の力になってくれる人や経験など、資産(リソース)を意識するようになりました。おかげで以前より自信を持って自己決定ができるようになってきています。
あとは、コンディションを整えることも大切に考えられるようになったかなと。以前はとにかく目の前の人や仕事が優先だったので…
橋本 ついつい自分のことは後回しにしがちですよね。実は自分がポジティブでいられる状態を作らないと、相手や周囲にポジティブな関わりや振る舞いができないものです。日常の中で、ガイディングを思考習慣として思い出すことで、少しずつ定着していきます。そうなると色んな場面で助けになりますよね。
牧田 私は2年半くらい前までは人事の領域でずっと働いてきました。その後独立して、コーチング、メンタリング、そしてガイディングなどのコミュニケーションの仕事と、少し人事コンサルティングもしています。
ガイディングは、再現性があり且つシンプルだからこそ、身につけやすいスキルだと思っています。では、私自身がガイディングを身につけるために何をやっているかお伝えします。ほぼ毎日PsyCap Master®のコミュニティサイト上に「ポジティブなふりかえりを3つ書く」という習慣を、寝る前にやっています。ガイディングに、”ブライトスポット(良い点に注目する)”という考え方がありますように、自分の頭の中にある「今日ここが良かった」という感謝や、上手くいったことを言語化して、定着できるようにしています。継続することで、自分は何からブライトスポットを得ることが多いのか?という気付きも得られます。やっていること自体はシンプルなので、再現性があります。
対話セッションの中では、クライアントに前向きな思考法を習慣化してほしいと思っています。これは私自身が実践していることですから、リアルに伝えられます。「ベイビーステップで大丈夫ですよ。」と自信をもって持って言えます。
橋本 世の中に色んな理論や手法があふれていますが、ガイディングは再現性があるシンプルな手法であることは、強調して伝えたいですね。
初めてPsyCap Master®認定講座を受けるとき、最初は覚えることがたくさんあり大変と思う方もおられますが、実は要素を紐解いていくとやることはシンプルですし、それが当たり前に実践できるようになっていきます。普段使いがしやすいスキルであると気付いてもらえるかなと思います。牧田さんはまさにセルフガイディングを実践されています。PsyCap Master®コミュニティでは専用サイト上でセルフガイディングが実践できる機能もあります。ぜひ認定者の皆さんにも使えるものは使って、実践していただければと思います。
中本 はじめまして。普段は子育てに特化したコーチングから、働く女性の方のコーチング支援をしています。管理職へのガイディングも行っています。私自身はクライアントが目指す目標へ向かう伴走者だと思っています。クライアントにコーチングの問いが必要なときはそこを重視しますが、状況や状態に応じてティーチングを使ったり、自分の経験を伝えています。その際にガイディングのスキルを取り入れることで、より深くクライアントに伴走できるようになったと体感しています。
元々、私は自分の資産やスキルの棚卸しが苦手でした。前職では特殊な仕事をしていたこともあり、クライアントに自分の経験を資産として活かせないと思い込んでいたんです。ガイディングを用いることで、そこをうまくクライアントに活かせるようになりました。
あとはプライベートなんですけど、家族は夫と私と息子2人です。女性が一人なので、女性と男性と思考の捉え方が違うため、感覚で話す私の言葉がうまく伝わらないと感じることがありました。ガイディングを学んでから、例えば夫の仕事の話を聞いたとき、ガイディングのスキルを使いながら返答すると、お互いの仕事の話がスムーズに交わせるようになりました。家庭内のコミュニケーションにも大きな変化を感じています。
橋本 資産の棚卸しが以前は苦手で、キャリアを分断して捉えていたけれども、HEROのフレームワークでキャリアを棚卸し、整理することで、自分の強みや資産がわかるようになってきたということですね。HEROは自分を的確に理解するのにめちゃくちゃ便利なツールです。経験を資産として認識できてないと、何か問題が発生したときに本来なら使うことができた資産を活かせません。これはResilienceの発揮に影響します。経験を資産として認識できてくると、どんな状況でもしなやかに乗り越えていける力になると思います。
ロジカルなタイプかどうかは関係なく、感覚じゃなくパズルのようにHEROを当てはめてロジックで理解していければ、会話の質も変わりそうですよね。
ガイディングの効果は?
橋本 お一人ずつ聞いていくとめちゃくちゃ面白いです。時間も限られるので、次の質問に移ります。実際に、他の人に対してガイディングを実践したときに、「すごく効果があった」「このケースにこのアプローチが響いた」など、体感したエピソードはありますか?
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