ポジティブになるための儀式

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先日、ある人のガイディング(心理的資本を高める手法を用いた1on1)を行った際のこと。その人は、自責の念が強く、何かことが起こると自分を責めてしまうところがあり、最近はすっかり自信を失ってしまったと吐露されました。

心理的資本のガイディングを学んだ人は、そんな時にはOptimism(現実的で柔軟な楽観力)で思考を切り替えるという手法を思い出すでしょう。
私も、その人にOptimismの概念とOptimismを高める思考法をお伝えしました。

Optimism(オプティミズム)とは

Optimism(オプティミズム)とは、現実的で柔軟な楽観力といわれています。これは物事を深く考えないで楽観的にいるということではなく、様々な物事に対してポジティブに捉えなおして、前向きに意識と行動を向ける力のことをいいます。
例えば、課題にぶち当たったり、落ち込んだりした時など、そのことに囚われて、行動できない時が長引くと、結果的に物事が進まず、また自分の自信もいっそう失うことになってしまいます。

Optimism(オプティミズム)を高めるガイディング方法

Optimismを高めるガイディングのひとつをご紹介したいとおもいます。
それは「起こった事象に対して、すべて自分のせいと受け止めるのでなく、自分がコントロールできたこととコントロールできなかったことに分けて捉えなおし、自分がコントロールできなかったことは捨ておいて、コントロールできたことにのみ注力しよう」という考え方です。
これによって、過去に対して寛大になり、現在に感謝することで将来の機会探索に意識を向けることができるのです。

私が、この説明をした時、相談者が「確かにそう考えることができると自分を責めすぎないようにできそうです。ただ、落ち込んだときに、この考え方が浮かぶ工夫をしないといつもの自分の思考から抜け出せないかもしれません。」とおっしゃいました。

そして、「そうだ!落ち込んだり自責が強い時には、お気に入りのぬいぐるみを見てOptimismを思い出します。そのぬいぐるみの名前をOptimismちゃんにします!」すごい名案だと思いました。

心理的資本のHope(意思と経路の力)を高める方法のひとつにもルーティン(儀式)の設定があります。
決まり事を一連の流れの中に入れておくことで、習慣化が実現することで目標達成行動が身に着くという考え方です。

研修などで、素晴らしい話を聞いても、それが日常の行動に結びつかないことがありますが、この人のように「〇〇を見たら思い出す」のようにするのはいいアイデアですね。

心理的資本を高めるためには、いっそ、Hopeちゃん、Efficacyちゃん、Optimismちゃん、Resilienceちゃんという4つの自分なりのアイコンを用意するというのもいいかもしれません。

石見一女

石見一女

Be&Do代表取締役/組織・人材活性化コンサルティング会社の共同経営を経て、人と組織の活性化研究会(APO研)を設立運営。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとし、働く人のキャリアと組織活性化について研究活動を継続。『なぜあの人は「イキイキ」としているのか』第1章30歳はきちんと落ち込め執筆、プレジデント社,2006年。

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