日々の業務やキャリアの中で、「今やっている仕事は、将来何につながるのだろう?」と立ち止まってしまうことはありませんか?
そんな時に思い出したいのが、Appleの創業者である故スティーブ・ジョブズ氏の有名なスピーチの中でも引用され触れられた「Connecting the dots(コネティングドッツ/点と点をつなぐ)」です。
ジョブズは大学を中退した後、自身の好奇心に従って「カリグラフィー(文字芸術)」の授業にもぐり込みました。当時はそれが実用的に役立つとは全く思っていませんでしたが、10年後にMacintoshを開発した際、その知識が活かされ、世界で初めて美しいフォントを持つコンピュータが誕生したのです。
彼はゲストとして招かれたハーバード大学の卒業式でのスピーチで卒業生に向けて、こう語りかけました。
そして、点が将来つながると信じることで、「自分の心に従う自信」が生まれると伝えています。
実は、この「将来つながると信じて、自分の心に従う自信」は、近年ビジネスシーンで注目を集めている「心理的資本(Psychological Capital)」と深く結びついています。
心理的資本とは、目標達成に向けて積極的に行動するための「心のエンジン」です。その構成要素である「HERO」のうち、特に以下の2つの力がコネクティングドッツを体現していると捉えています。
1. Efficacy(エフィカシー:自信と信頼の力)
未知の領域や、一見無駄に思えることでも「やってみよう」と挑戦する行動力は、Efficacy(自分ならできるという自信)そのものです。ジョブズが語った「自分の心に従う自信」こそが、新しい点(経験)を打つ原動力になります。結果として、行動を起こした各領域・各分野において経験値がたまり、自身にとっての強みにもなってきます。
2. Optimism(オプティミズム:柔軟な楽観力)
Optimismの高い人は、目の前の出来事を肯定的に捉え、未来に向けて「チャンス(機会)を探す」思考習慣を持っています。
また、過去の経験に対して「次に活かせる意味があった」と寛大に受け止めることができます。
この思考こそが、過去に打った点と点を「線」としてつなぎ合わせる力になるのです。
もし今、あなたの取り組んでいることが「何かの役に立つのか?」と不安になったとしても、好奇心を持って全力で打った「点」は、いつか必ずつながり、あなただけの強力な「資産」になります。
目の前の興味あることに一歩踏み出して、行動を起こしてみたくなりませんか?
春は別れの季節でもありますが、新たな出会いの季節でもあります。
新しい一歩を小さくても踏み出すきっかけになると嬉しいです。


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