4月以降、新入社員が現場に配属され、実務が本格化していく中で、人事や現場のマネージャー・メンターが注意しなければならないのが「リアリティショック」です。
せっかく高い意欲を持って入社した新入社員が、なぜ急にモチベーションを下げたり、早期離職を考えたりしてしまうのでしょうか。本コラムでは、リアリティショックを乗り越え自律的に成長するための心のエネルギー「心理的資本®(HERO)」の開発について解説します。
現場での面談ですぐに使えるシートの無料請求もご用意していますので、ぜひ最後までお読みください。
|※「心理的資本®」は株式会社Be&Doおよび開本浩矢氏の登録商標です
Contents
新入社員の意欲を奪う「リアリティショック」とは?
リアリティショックとは、新入社員が入社前に抱いていた「理想(期待)」と、入社後に直面する「現実」との間にギャップを感じ、戸惑いやショックを受ける現象のことです。
「希望していた業務と違う」「自分のスキルが全く通用しない」「職場の人間関係が思っていた雰囲気と違う」など、大きなものから些細なものまで、ギャップの積み重ねが、やがて「自分はこの会社に向いていないのではないか」という不安や自信喪失につながります。この状態を放置すると、早期離職やモチベーションの著しい低下を招くことになりかねません。
また、怖いことにこの負の感情は、新入社員の間に伝播してしまいます。
リアリティショックを乗り越える原動力「心理的資本(HERO)」
リアリティショックという「逆境」や「壁」にぶつかったとき、それを乗り越えて前向きに行動し続けるために必要なのが「心理的資本(Psychological Capital)」です。
心理的資本とは、人が自分らしくイキイキとライフ&キャリアを進んでいくためにカギとなるもので、ポジティブな心理的エネルギーであり、積極的な行動や自律的な目標達成を促すエンジンのような役割を果たします。
心理的資本は、以下の4つの構成要素の頭文字をとって「HERO」と呼ばれています。
- H:Hope(意志と経路の力) 目標達成を実現させようとする意志力と、そこへ向かうための道筋(経路)を複数思い描き、行動を推進する力です。壁にぶつかっても別のやり方を探す力になります。
- E:Efficacy(自信と信頼の力) 「自分にもできそうだ」と行動を起こすことができる自信であり、自分自身を信頼する力です。リアリティショックで失いやすい自信を回復させる重要な要素です。
- R:Resilience(乗り越える力) 困難や障害、失敗や挫折による落ち込みを経験しても立ち直り、それ以上に成長し乗り越える力です。ピンチをチャンスに変える力とも言えます。
- O:Optimism(柔軟な楽観力) 過去、現在、そして未来に対して現実的に肯定的な状況判断の視点を持ち、柔軟に良い方向に捉えることができる力です。
HEROは生まれ持った才能や性格ではなく、後天的に開発・向上が可能なのが最大の特徴です。つまり、現場のマネージャーやメンターの関わり方次第で、新入社員のHEROを育て、リアリティショックに強い人材へと導くことができるのです。
現場の1on1面談で新入社員のHEROを育てよう
新入社員のHEROを高めるには、現場での定期的な対話、特に「1on1ミーティング」が非常に有効です。

「あなたならできるよ」「ここが良くなったね」といったポジティブなフィードバックは、新入社員のEfficacy(自信)を高めます。また、過去の失敗を責めたり引きずったりするのではなく「そこから何を学んだか」を問いかけることで、Optimism(柔軟な楽観力)やResilience(乗り越える力)を育むことができます。
しかし、現場のマネージャーやメンターからは「面談で何を話せばいいかわからない」「つい業務の進捗確認(ダメ出し)ばかりになってしまう」、逆に「パワハラと言われるのが怖くて当たり障りのない話に終始してしまう」という声も少なくありません。
そこで、新入社員のHEROを自然に引き出し、前向きなふりかえりと目標設定ができるツールをご用意しました。
【無料ダウンロード】新入社員向け1on1面談シート(HERO開発モデル)
心理的資本の理論に基づき、新入社員の前向きな意欲を引き出し、行動を促すことに効果がある対話項目が詰まった面談用シートです。 毎月の1on1や定期面談のフォーマットとしてご活用いただくことで、質の高い対話が実現します。
▼以下のフォームに必要事項をご入力の上、資料請求をしてください。(2~3日中に入力いただいたメールアドレス宛にお送りします)
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