HERO Me Cheers You Up！～番外編～
「不完全を受け入れられるイチローさんの強さの源とは？」
今回は、PodCast番組収録中に触れられた「イチロー」さんの話題をピックアップし、番外編として公開しました！
日本国内のプロ野球のみならず、アメリカメジャーリーグで数々のタイトルや記録をつくってきた功績から、米野球殿堂入りを果たすことになったイチローさん。
記者による投票で、100％満票での殿堂入りが期待された中、1票足りず99.7％の票で殿堂入りすることになりました。
そんなイチローさんが殿堂入りの記者会見で語ったメッセージ。（抜粋）
1票足りないというのは、凄く良かったと思います。しかもジーターと一緒。
足りないものを補いようがないですけど、努力とかそういうことじゃないからね。いろんなことが足りない。人って。それを自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんです。
これとそれはまた別の話なんですけど、不完全であるというのはいいなって。生きていく上で不完全だから進もうとできるわけです。そういうことを改めて考えさせられるというか、見つめ合える。
そこに向き合えるのは良かったなと思います。
あの場で、一言目に「1票足りないというのは、凄く良かった」と発言できるイチローさん。
私なら「悔しい、非常に残念です…」と、１票足りなかったのはなぜだろう、自分に何が足らなかったのだろう…、というネガティブな感情が溢れ、そんな発言をしてしまうでしょう。
イチローさんはどのような思考・発想のもと、このような発言ができたのでしょうか。
不完全を受け入れ、それをも糧に、更に前進しようするイチローさん。
「心理的資本（Psychological Capital）」の観点から分析してみると、やはり、イチローさんの思考は“HERO”のカタマリなんだなぁと納得がいきました。
”HERO”とは心理的資本を構成する４つの要素、Hope、Efficacy、Resilience、Optimismの頭文字をとった、人の行動の原動力、前向きな心の状態をつくるチカラ、そのもののことです。
- 理想を持つことはHope（意志と経路の力）
- これまでの経験から生まれてくる自信はEfficacy（自信と信頼の力）
- 現状を前向きに受け入れられることはOptimism（柔軟な楽観力)
- これら3つの要素が揃っている人にはきっと自ずと備わっているであろう、困難をも乗り越えられるResilience（乗り越える力）
つまりイチローさんには”HERO”が総合的に揃っていている。
さすが、レジェンドと言われる人物です。
自分には届きそうもない「心の強さ」のように感じてしまいますが、“内なるHERO”とも言われるように、ひとりひとり誰の内側にも存在すると言われる心理的資本。
この心理的資本は、ひとりひとりが自ら開発し、つくり、育てることができると言われています。
イチローさんと同じにはなれずとも、イチローさんの思考法はスキルとして身につけることができるのです！
(正直なところ、あまり野球に詳しくない私。橋本さんのようには語れませんが、つい先日ネットニュースに載ったイチローさんの記者会見での発言は「さすがだなぁ」と思わずにはいられませんでした。今回ラジオで抜粋した発言の他に、1票を投票しなかった一人の記者に向けて「自宅に招待して一緒にお酒を飲みたい」とユーモアを交えて呼びかけた。あの場であの発言、私には、まだまだ…できません。イチローさんに少しでも近づけるよう、私も日々、自身の心理的資本の開発に取り組んでいるところです。)
興味を持っていただけた方、よければ何かのながら時間にお耳にしていただければ幸いです！
また、心理的資本を開発する思考法・対話法を「ガイディング」として体系化しています。ぜひ、以下「各種ご案内や参考情報はこちら」をチェックください！
チャプター
0:14 不完全を受け入れる、かっこよさ
1:07 イチローさんが語った記者会見の言葉紹介（抜粋）
2:09 一言目に「一票足りず、良かった！」
3:05 不完全だからこそ前進する
3:54 イチローさんの言葉に見るHERO（心理的資本）
7:17 余談ですが…（雑談でイチローさんの思い出）
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